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「父親たちの星条旗」。

2006年11月05日 23:49

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

観終わっての感想はなんつーかメッチャ重いです。
「戦争はイケナイ事なんだ」とか云うメッセージを前面に押し出すのではなく、ひたすらあの時あの場所で起こった事実、そしてそれに関わった人々の人生がどのように狂っていったかを観客の前にポンと出してくる。「コレを観てアナタ達がどう考えますか」と云われているみたいで。正直、コレは娯楽映画ではないよなぁ、コレは(汗笑)。

映像関連は実に凝っていて冒頭の硫黄島上陸のシーンは当時の写真を参考にCGで作られたので実に臨場感抜群。思わず「おおー」と溜息が出たり。そして第一陣が上陸して待ち伏せていた日本軍との戦闘シーンは首は飛ぶわ、腕は転がるわ、内臓零れ出しながら苦悶死する兵士はいるわとあと5分長く見せられたら少し吐きそうになるぐらいにキツイ殺戮ショーに。ホンマ『戦争』とは人と人が大勢殺し合う愚行なのだと見せ付けてくれます。つかこーゆー殺戮シーンは「プライベート・ライアン」辺りから当たり前っぽくなってきたよなぁ。そして米軍は上陸初日で2000名近くの兵士を失い、5日で終わると思っていた戦いは結局36日も続くのですが。
そんな泥沼の戦いの中で『ある写真』が撮影され、政府はその写真を見て疲弊しきっていた経済――戦争国債の宣伝に使おうと、現地の兵士達を『英雄』として祭り上げ、その人生を狂わせていく訳ですが、誤解されて『英雄』として扱われていく自分と戦場で起こった事実に板挟みになり苦悩していく姿も過剰な演出をせずに実に淡々と描いてあって、それが何というか実に怖い。作られた英雄といいますか。
クリント・イーストウッド監督の作品はどうにも派手さが無くて個人的にはあまり観てないのですが、今回のこの作品はその派手さを抑えた映像や演出が実に良い塩梅に観る側に考えさせる余地を与えてくれます。それが実に自分的な解釈を考えるコトが出来て楽しいといいますか。観ている間は笑えたり泣けたりしないけど、観終わってからジワジワとやってくるような実に『深い』作品でありましたのコトよ。
あと、エンドロールで当時の写真(死体写真とかも)が次々と映し出されるのですが、本編を観た後だと実に胃が締めつけられるような感じがしましたわ。「うわ、やっぱ本当にあったコトなんだ」って。

「面白い!」とは云えないですが、あの時代にどんな事があったのか、そしてどんな人達の哀しみがあったのか、色々な人に観て知って貰いたい作品です。少しでも興味をもったら是非に劇場へ。

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