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「ダークナイト」。

2008年08月04日 02:02

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/

スゴイ。
そんな陳腐な言葉で表現したくないけど、それでも「スゴイ」としか言えない。そんな大傑作映画。
作品の完成度の高さもですが、こんな救いようの無いドン底の結末を描ききったコトにも私は賞賛を送りたいです。普通、これだけ膨大な予算を使ってしまえば興行収入とか観客受けとかを恐れて万人受けするハッピーエンドで締めくくってしまいそうなのに、ここまでダークな世界観を貫ける姿勢は実に素晴らしい。

ゴッサム・シティの闇に生まれた異形の存在――ジョーカーとバットマン。秩序と混沌、正気と狂気、互いが己の存在を『完成』させる唯一のモノと意識し否定しながら、憎み嘲り闘い続ける姿は正に無間蟻地獄。バットマンにとって救いの『光』となるべき存在だった検事のハーベイ・デント、そして別れても心の支えとなっていた愛するレイチェルもジョーカーによって想像もつかない結末を迎え、水面に漂う木の葉のようなそれぞれの運命はゴッサムと云う巨大な濁流に飲み込まれ翻弄されていきます。
ゴッサムの平和の為に自らを犠牲として、傷つきボロボロになっていくバットマン。しかしそんな彼の本当の姿は理解されず、ゴッサム市民は『無法者』として追い詰めていく。
だけど、バットマンはそんな市民達の心にある僅かな『光』を信じ、敢えて汚名を着て闇中を疾駆する。その高潔な姿は正に――闇の騎士(ダークナイト)。

もう、此処まで男の痩せ我慢が格好いい映画って「カサブランカ」以来じゃないでしょうか。どんなに蔑まれても、罵られても耐え続けるクリスチャン・ベールの背中のナンと格好良いコトか。
そしてそんな高潔な精神を嘲笑うかのような狂気と殺戮本能に身を任せる、ヒース・レジャー演じるジョーカーの恐ろしさも筆舌に尽くしがたい。ティム・バートン版で演じたジャック・ニコルソンも確かに狂っていて殺戮狂でしたが、大俳優故の『上品さ』が抜けきれなかった。それをヒース・レジャーは逆手にとってひたすら『下品な』サイコパスを演じて「何をしでかすか理解出来ない」怖さを植え付けてくる。汚らしいメイク。口中をペチャペチャ音をたてる仕草。正に死の寸前に神が降臨したかのような鬼気迫る演技はスクリーン越しにでもビンビンと伝わってきます。まぁ、そんな中でもナース姿には不覚にも笑ってしまいましたが。もう二度とこんな演技を観れなくってしまうとは……本当に亡くなった事が悔やまれますなー。
他には検事のハーベイ・デントを演じたアーロン・エッカートもナカナカ。「サンキュー・スモーキング」での軽薄なコメディっぷりが信じられないぐらいの格好良さやラストのアレっぷりとか。
あー、まだまだ他の役柄の人達についても書きたいのですが、これ以上書くとものすっごく長く&ネタバレになりそうので割愛(苦笑)。

あとは個人的に好きなシーンと云えばバッド・ポッド(バイク)登場からの一連のアクション・シーンでしょうか。ひたすら精神的にキツいシーンが続いていたのであーゆー爽快なアクション・シーンは良いスパイスになっているかと。

何はともあれ、2時間半と云う上映時間がこんなに短く感じるほどの面白さは言葉を並べたてるだけではなく、劇場でその眼で観ないと解らないと思います。いや、マジで。
是非とも(出来れば前作の「バットマン・ビギンズ」を観て)、劇場の大画面でバットマンの高潔な格好良さとジョーカーの強烈な狂気っぷりを堪能して貰いたいですね。


●総合評価 85点
作品としては文句なしなのですが、何カ所か省略編集されたような違和感があったり。本当は3時間ぐらいの上映時間を2時間半まで縮めたって噂もあるらしく、是非とも『完全版』で観てみたい作品ですね。

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