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「アンストッパブル」。

2011年02月09日 01:06

【公式サイト】http://movies.foxjapan.com/unstoppable/

昨年公開された「サブウェイ123 激突」と同じトニー・スコット監督作品なのに。
ジャンルも同じ列車パニックアクション作品なのに。主演も同じデンゼル・ワシントンなのに。
これほど面白さに差が出るモノのかと驚かされてしまう映画(苦笑)。


(※以下、映画本編についてのネタバレがありますのでご注意)


その面白さの違いは、この作品には明確な『悪』が無い事だと思う。
出てくる人達はそれぞれ自分の仕事を全うしようとする普通の人々であり、誰も「殺したい」「奪いたい」「貶めたい」みたいな悪意を持っていない。
ただ、そんな中に僅かな『怠慢(ミス)』が混ざって、それが偶然の引き金を引いて、巨大な災害――破壊力に変貌して人々に襲いかかってくる。人間の悪意も善意も介在しない純粋な破壊力。一度人間の手から離れた、文明の産物(超重量級貨物列車)がどれだけ怖い存在なのかをスクリーンで魅せてくれる。トニー・スコット監督らしい切替の早いカメラワーク、重量感を感じさせるアングル、そして合間に挿入される報道シーン。しかもCG全盛のこのご時勢なのに、ほぼ実写で撮影しているトコロも素晴らしい。
時速100kmで暴走する30両超の暴走貨物列車。最初はその姿は随分ゆっくりしていて「大したことないのでは?」と思ってしまう。それは違うのだ。車を弾き飛ばし、警官達の銃弾の雨を平然と受け、最後の手段である脱線装置ですら鼻で笑うかのように吹き飛ばす。あまりにも大きな姿なので錯覚していたのだと気が付かされ、ゾクリと背筋が慄える。この感覚はまだCGには再現出来ないのではないだろうか。

そんな巨大で純粋な力に人々は対抗する。
28年勤め上げたベテラン機関士のフランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)は会社が仕掛けた作戦の失敗を瞬時に見破り、自分に出来る事を行動に移す。功名心などでは無い。長年勤めていた習性みたいなモノだ。同乗した新米車掌のウィル・コルソン(クリス・パイン)はそんなフランクに最初は反発するが、その瞬時の分析判断力を信じて愛する家族の為に協力する。フランク以外の人達も己の経験や知識をフル動員して足掻き続ける。自分の仕事を、己の義務を果たす為に。何処にでもいるような働く大人達が眩しく見える瞬間。観ているコチラも応援したくなり、そして少し羨ましくなってしまう。

結果、人が起こした災厄は人によって鎮められ、それぞれの結末が与えられて、物語は終わる。そして劇場を出て、運転する車の横を列車が通り過ぎた時、私は少し恐怖を感じた。この世界にある乗り物や設備がどれだけ絶妙なバランスで安全を享受しているのか、それをこの映画はシッカリと教えてくれたのだから。


●総合評価 70点
100分という短い時間とシンプルな内容。デンゼル・ワシントンとクリス・パインによる相棒映画(バディムービー)としては物足りないかも知れませんが、迫力ある映像表現は大画面で観る価値はアリかと。

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