スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ソーシャル・ネットワーク」。

2011年02月08日 01:00

【公式サイト】http://www.socialnetwork-movie.jp/


(※以下、映画本編についてのネタバレがありますのでご注意を!!)


冒頭5分間の主人公であるマーク・ザッカーバーグの印象は『最悪』。
この一言に尽きる。

脈絡なくコロコロ変わる話題、他者を見下したような言動、反論を許さない独り善がりな早口、自分の目前にいたら間違いなく手にしたビールジョッキを脳天に叩きつけて、ついでに蹴りの一つも入れてやりたくなる。
でもその後に彼女にフラれた腹いせにハーバード大学のデータベースにハッキング、同時にコードも高速で書き、サイトを立ち上げ、僅か4時間でハーバードのサーバーをダウンさせてしまう超人的な能力を見せ、冒頭の最悪な印象と合わせてマーク・ザッカーバーグと云う人間に一気に惹き付けられ、スクリーンから眼を話せなくなってしまう。
こうなったら監督であるデビット・フィンチャーの思うツボだ。最後まで一気に退屈なく観れてしまうのだから。

で。観続けていると妙な感覚に捕われる。主人公であるマーク・ザッカーバーグの本当の姿が見えてこないのだ。Facebookの開発・運営を通して色々な人間が彼の前に現れ、それぞれの視点でマークと云う人物像が語られる。
冒頭でマークを袖にしてFacebookの発端を担うエリカにとっては、傲慢でサイテーな男。
開発から関わっていたエドゥアルドにとっては、偏屈だが気の許せる無二の親友。
マークへ訴訟をしたウィンクルボス兄弟にとっては、自分達のアイデアを盗用したオタク野郎。
フェイスブックを己の利益へ導こうとしたショーン・パーカーにとっては、騙すのが容易な寄生主。
そのどれもその通りであり――でも、どこか違う。
本当のマーク・ザッカーバーグは何処にいるのだろう?
この映画を観た後、貼ってあるポスターを見るとそのデザインの上手さに唸ってしまう。マークを評価するあらゆる言葉に隠されてよく見えない彼の顔。映画の内容を実に的確に表している。

そんな感じで最後まで煙に巻かれて話は進むのだが、ラストシーンで本当のマークの姿を垣間見たような気がした。
誰もいない大きな会議室。独りでパソコンの前に座り、ただじっと更新ボタンを押して、新たな繋がりを求めようとする静かな後ろ姿。
どんな巨万の富を得ようとも、どんな素晴らしいシステムを開発しようとも、そしてどんな清濁合わせた人との出逢いに触れようとも――マークは次の出逢いを求めていく。5億人の友達を持っても「寂しい」と感じ、もっと出逢いたいと思っている。5億の孤独。何とも賑やかな孤独。
ラストシーンに流れてくるビートルズの「Baby, You're A Rich Man」。
皮肉を込めたその歌声ですら、何だか愛おしく感じてしまうのだ。


……と、今までの感想とは違ったエッセイ風の文体はここまで(ぉ
いや、しかしこの映画は本当に引き込まれましたわ。少しでもPC関連(ネットやコード関連)の知識があれば確実に面白く観れますね、うん。
配役的には主演のマーク・ザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグの怪演は素晴らしいの一言。冬でもサンダル+半ズボンなアメリカン・オタクスタイル(笑)でヒョコヒョコ歩く姿は可愛らしく、無気力で小馬鹿にした言動行動は本当にのムカつくし。これから注目される若手俳優になりそうですよね。
「ゾディアック」「ベンジャミン・バトン」辺りから、静かな、だけど心にズシンとクる作品を続けているデヴィッド・フィンチャー監督作品ですが、個人的には初期の頃みたいなインパクトのある作品もまた観てみたいなとも思ったり。


●総合評価 80点
Facebookがチュニジアやエジプトの動乱といった世界情勢に大きく関わっている話題性も含めて、『今』と云うの時代を描いた良作。
鑑賞後、思わず長らく放置していたFacebookのアカウントを色々と弄ってしまいましたよ(苦笑)。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://zenrasinsi.blog55.fc2.com/tb.php/1475-e5cd8664
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。