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「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」。

2010年11月19日 00:06

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/incitemill/

初日にこの映画を観て、その作品の出来自体にまず絶望して、その後に全国映画ランキング・ベスト5に3週連続でランクインしてまった邦画の低迷具合に更に絶望させられた映画で御座いました。

原作を無視しまくった「L change the World」の中田秀夫監督だからイヤな予感はしていたのですが、どうしてここまでブチ壊せるのやら(涙)。「リング」とかは良い出来だったのに。
原作は基本的にある特殊な館に閉じ込められた男女10人が一定のルールの下に繰り広げる殺人ミステリーなのですが、映画では単なる密室殺人バトルロワイアル少々ホラー風味に改変されております。主役が藤原竜也だからってソレは無いだろ、と(苦笑)。序盤では一応「館」のルール説明描写もあったのに中盤で全部無かったコトにされているし。
序盤は色々と謎の多そうな人物も出て来て「面白そうかも」と期待していたら、結局最後は、藤原竜也がムダなまでに叫んでキレたりするだけで「デスノート」や「カイジ」を観た後のような終わり方に疲れがドッと出た始末。
別に藤原竜也は嫌いじゃないンですがねー。あのアツい演技力は評価出来るし。ただどの映画でも似たような演技っつーのが。他の配役では意外と良かったのが武田真治ですかね。終盤の殺人鬼っぽい表情は怖くはないけど嫌悪感が沸き立つと云うか。あとこの映画で一番ブン殴りたかったのは石井正則で間違いないかと。あの神経逆撫で具合は異常。

終盤に判明する疑心暗鬼の基となった「第一の殺人」の真相や、館を使った殺人ゲームの目的についても、その経緯をもっとキチンと描写していればソレなりに驚けたのでしょうけど、この映画では失笑するしか。
この映画自体、ミステリーをやりたかったのか、サスペンスをやりたかったのか、ホラーをやりたかったのか。全然制作者の意図が見えてこないンですよね。


●総合評価 20点
何とかこの映画の良い所を書こうと思いましたけど、無理(汗笑)。そんなレベルの邦画です。テレビで実況しながら観るのには楽しいかも知れませんが。
しかし、この映画を観て確信した。中田秀夫監督はホラーだけ撮ってろ(断言)。

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    [映像] つまんねー「インシテミル」

    予告編を見て面白そうだったのでぜひ観たいと思っていたのだが……つまんねー! 題名インシテミル 監督中田秀夫 原作米澤穂信 出演藤原竜也(結城、フリーター)、綾瀬はるか(須和名祥子)、石原さとみ(関水美夜、WEBデザイナー)、阿部力(大迫雄大、研修医)、平山あや



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