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「十三人の刺客」。

2010年10月25日 00:23

【公式サイト】http://13assassins.jp/

三池監督らしい残酷任侠サムライヤクザ映画。
冒頭の残酷描写から一気に惹き付けられて2時間以上の上映時間が全然苦にならなかった面白さで御座いました。

もうね、稲垣吾郎演じる暴君・松平斉韶の残忍っぷりを観た瞬間ニヤニヤ笑いまくりでしたよ自分。いつもコトですが(苦笑)。
両手両足に舌を切り落とされ慰み物にされた少女や、暴君を諌める為に切腹した家臣の家族を女子供も弓の的にして殺したりと、本当に微塵の人間らしさを感じない『悪』っぷりは素晴らしい。能面のようなノッペリした無表情の奥にある狂気っぷりや『生きること』への渇望とか。殺す時も殺されそうになる時もその無表情っぷりは、敵対する島田新左衛門(役所広司)十三人の刺客達の必死に生きようとする表情と相俟って実に不気味と云うか。唯一の難点は稲垣吾郎がチト童顔ってトコぐらいですかね(笑)。

十三人vs三百人という絶望的な彼我戦力差をどのようにして埋めていくのかという作戦描写も面白い。緻密な計算や心理を付いた内容かと思えば、最終的には運に頼る部分が何というか実に大胆不敵で男らしい。対する、暴君でありながら主君を守ろうとする鬼頭半兵衛(市村正親)もかなりの切れ者で新左衛門の作戦を逆手に取ろうとする。刀を切り結ぶのでもない男同士のヒリヒリとした心理戦。この部分は結構アッサリと描かれているけど、個人的にはもっと濃密にやって欲しかったかも。半兵衛のひたすら「待つ」作戦に焦れて仲間が暴走して返り討ちにあったり、ソレによって刺客達の絆が深まったりとか。そんな描写が。

そしてクライマックスの十三人vs三百人の大剣斬地獄の開幕。テレビのお手軽チート気味時代劇とは違う実に泥臭い闘いは長時間観ていても飽きが来なかったですな。火薬やトラップを活用した闘いとか、「七人の侍」を彷彿させる地面に突き立てた刀の山、刀の修練を積んだ精鋭の十三人と太平の世で飾りと化した刀を差す侍達との覚悟の違い。色々なモノが観えてくると云うか。ただ、アクションを良く魅せる為にカメラの視点切替が多かったのはチョット残念。黒澤作品みたいな長撮りでも魅せられるような剣撃を期待していたからかも知れないけれど。

配役的には稲垣吾郎と役所広司は前述の通り素晴らしかったですが、他に良かったのは山田孝之演じる島田新六郎と古田新太演じる佐原平蔵が個人的には気に入りましたね。劇中で語るこの二人の台詞回しが実に良い。

「いつ帰ってくる?」
「直ぐに帰る。……もし直ぐ帰ってこなかったら盆には帰るさ。迎え火焚いて待っていてくれ」


こんな実に小粋で男らしい台詞が出てくるとゾクゾクしますな。
あと伊勢谷友介演じる小弥太も実に面白い。三池監督作品ではお馴染みのギャグエロ描写担当といいますか。アッー!!なシーンもありますし。あのシーンは大爆笑したわ。隣席のOLさんは引いてましたが(苦笑)。
そしてあの不死身っぷりはナンナンだ。最早ギャグの領域(汗)。


●総合評価 75点
過去の残酷三池ヤクザ作品や「シグルイ」のような残酷時代劇が好きならば、掛け値無しに楽しめる映画。

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