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「告白」。

2010年06月17日 22:07

【公式サイト】http://kokuhaku-shimasu.jp/

――観終わった時の、このドス黒い爽快感は、一体何なのだろう。

動物園の檻中のような無秩序な学級崩壊寸前の教室で冷たい刃の如く語られる女教師・森口悠子の『告白』。最愛の娘を殺された彼女の言葉に凍り付く1年B組の生徒達とその中の犯人AとB。
その後、森口教師は学校を去るが、その『告白』が月日が経つ毎に蝕む猛毒となり、13歳の子供達を醜く残酷に崩壊させていく。

今年度の私の観た邦画No.1作品(暫定)ですね。因みに洋画部門では現在のところ「第9地区」。

もうね、観終わった後にニヤニヤ顔が止まりませんでしたよ。主に黒い方向で。
自分達は無条件に守られている、犯罪を犯しても「子供だから」と赦される、チョット「狂って」いたり「残酷」なコトがカッコイイと勘違いしている幼稚な子供達が壊れていく様は実に爽快。少女を殺した犯人Bとモンスターペアレントな母親が1年B組の生徒達に追い詰められて狂っていくのも痛快。
現実でもテレビや新聞で取り上げられている少年少女犯罪者やバカ両親達を見て、世間の良識やモラルなんて関係ない、大多数がそんな報道を見て「こうなればイイのに」と思っていた事をスクリーンの向こうでやってくれます。コレだけでも面白い。
でも、それだけなら「少し面白い残酷映画」で終わっていたでしょう。この映画の更に凄いトコロは、森口教師の『告白』によって壊された者達による多視点での『告白』で判明する事件の真相と登場人物それぞれの想い、そしてもう一人の犯人・Aの心の『闇』。
娘を殺された復讐心で『闇』に堕ちた森口教師、犯人Aが持つ心の『闇』。二つの『闇』の対決に救いは無い。勝っても負けても無間地獄。そんな『闇』の重さに森口教師は泣き叫び崩れ落ちようとする。が、それでもその足で一歩踏み出し、その瞳で目前の夜の闇を見据え、その唇に決意の言葉を呟き、前へ進んでいく。このシーンは本当に素晴らしい。僅か数分の演技で教師としての葛藤、母親としての哀しみ、復讐鬼としての覚悟を魅せている。
そして二人の対決。その結果は是非劇場で観て貰いたく。実に幼稚で馬鹿馬鹿しく哀しくて爽快な結末ですので、個人的に。

いや、しかし本当にこの映画をナンで私は公開日に観に行かなかったのかと今更ながら後悔したり(苦笑)。
この映画の監督である中島哲也作品は昔テレビで「嫌われ松子の一生」を観て、そのハデハデな映像感覚とかにノれない感じだったので敬遠していたのもあったンですよね。今回の「告白」ではそんな華美な映像演出はナリを潜めていて終始モノトーンのような静かな映像に徹していてソレが作品に良く合っていたし、鮮血の紅の鮮やかさも美しかった。次回作からは食わず嫌いせずに中島監督の作品を観ていこうかと。
配役的には主演の松たか子の迫力ある演技は言わずもがなですが、1年B組の子供達の演技も良かった。特に委員長・美月役の橋本愛ちゃんはナカナカの美少女で(;´Д`)ハァハァ(ぉ
あと13歳少年同士のキスシーンとかもあるので、腐なお姉さんは要チェックですよー、と言ってみたり(笑)。

この作品は冷静に観れば色々とツッコミどころ満載でありますが、観終わった後の衝撃度はかなりのモノです。例えるならば「いま、会いにゆきます」や「ソウ(第1作目)」を観た時の興奮とゆーか。話題が旬のウチに観て貰いたいですね。


●総合評価 85点
下らないドラマの劇場版ばかりの邦画の中で、文句なしに面白いオススメの一作。
私と映画趣味が合う方は絶対損しませんぜー(笑)。

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