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「ハート・ロッカー」。

2010年05月17日 00:20

映画自体は3月に観ていたのですが感想を書きそびれていて今更な感想その2(汗)。

【公式サイト】http://hurtlocker.jp/

観終わって感じたのは如何にもアカデミー賞を獲りそうな映画だナァ、と。
観客に判断を任せるようなトコや物語のテンポの悪さとかは賛否が分かれそうですが、女性監督らしい細やかな描写は評価したく。

今迄の戦争映画だと主人公やその周囲の人間達の戦争による悲劇を描いて「こんなに可哀想な事実があるから、戦争は良くないよ」と云うモノを見せていくのですが、この映画ではそういった悲劇ではなく、無意識に『戦争』に意識を蝕まれて、やがて戦場にしか自分の存在意義を見出せなくなってしまい、そして安息の場所である戦場へ戻っていくと云う、それが正しいのか間違っているのかは決め付けずに『戦場依存症』への過程と葛藤を淡々と体験させる映画と云いますか。ハンディカメラの映像を多用しているのも臨場感を高めていますが私は相変わらずの画面酔いで気分悪くなったり(脂汗)。

知らず知らずの内に戦場――爆弾処理への病的な妄執に囚われ、数多くの武勲で上司から賞賛され、我が身や部下の危険を顧みない態度で部下達から忌避されるウィリアム・ジェームズ一等軍曹。故郷の残した妻と子供、現地の少年と親交、そして「敵側の凄腕爆弾魔」と想像上の相対敵を作り上げたりして「自分は正常(マトモ)なのだ」と思い込んで、現実とのギャップが発露するトコロは滑稽ながらも哀しさがあったり。
私らの年代で分かり易く例えるなら戦場爆弾処理版「エリア88」と云うべきかも(笑)。いや、だってラストの平和な暮らしに背を向けて戦場へ向かうシーンは25年前の劇場版のラストを彷彿させませんか? 私だけですかそうですか。

話の展開としては序盤はウィリアム軍曹のハリウッドのヒーローばりに活躍する爆弾解体シーンは面白いのですが、中盤から終盤へのウィリアムの異常さと現実との齟齬を描写していくシーンがどうにも退屈すぎる感じが。個人的には国連ビルの車爆弾解体シーンと砂漠での狙撃合戦が面白さのピークでしたな。ラストの故郷に戻ってからの描写は如何にも女性らしい撮り方だな、と思ったりしましたが。


●総合評価 70点
アカデミー賞6部門受賞する程の映画かと訊かれたらチョット首を傾げてしまう出来かも。まぁ過去のアカデミー賞受賞作品も「何でこんなのが?」と思うのもありますし(苦笑)。
女性監督作品に良くある『繊細さ』と『独りよがり』さが良くも悪くも出ている作品だなと。

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    『ハート・ロッカー』お薦め映画

    骨太な作品で、センチメンタルな表現は一切ない。今まであまり知られていなかった爆発物処理班の仕事において、彼らがいかに危険で過酷な状況の中、使命感を持って仕事を遂行しているかを知ることができる。



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