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「パフューム ある人殺しの物語」。

2007年03月05日 00:45


【公式サイト】http://perfume.gyao.jp/

実にフェチ嗜好の溢れた変態映画でした(笑)。
でも下品じゃない。寧ろ芸術作品とも云えるかも。

冒頭のグルヌイユが生まれたパリの魚市場の映像からしてスゴク『匂い』が漂ってきそうな撮り方と音がナンとも気持ち悪い。垢で汚れた人々の体臭、腐った魚の山、吐瀉物を吐き出す音、家畜の糞尿、等々の映像が次々と出てくるし。そんな汚物の中に産み落とされるグルヌイユ。彼は生まれながらにして驚異的な嗅覚をもって生まれ堕ちた。グルヌイユにとっては世界とは『匂い』であった。それが良い薫りでも吐き気がする悪臭でも。臭いがないと云われる硝子や金属の芳香すら彼は感じ取れた。その中で彼は素晴らしい『匂い』を見つける。街角で出逢った赤毛の少女の体臭。その少女を誤って殺した時から彼のおぞましくも哀しい人生が始まる。
そしてグルヌイユには誰も――彼すらも知らないもう一つの力をもっていた。それは彼の存在に深く関わった者達は全てその命を断たれていくと云うモノでった――。

まず主人公のグルヌイユが人間として大事な『何か』を失ったような哀しさが実に良い。理性や倫理観というモノを失っていて、でもとても純粋な人間というか。少女を殺した時に感じた『匂い』を自分のモノにしたい、そして自らの存在価値を見出そうとするその姿はひたすら愛されたいと願う幼い子供みたいで、怖いと思うより憐れみすら感じたり。
その凶行の末にグルヌイユは遂に世界すら平伏す神の『香り』を手に入れる。でも、その『香り』を手に入れた時、彼は気付いてしまう。自分が手に入れたいモノは何だったのか。
この部分に関しては色々と解釈出来るので詳しくは書かない事にしますが、あの時のグルヌイユが流す涙は色々な台詞より雄弁に物語っているかと。
そして、グルヌイユが自ら選ぶ結末。これはその眼で確認して下さい。

しかし繰り返すようですがなんつーかひたすら匂いフェチに溢れる映像満載な映画でした。ひたすらグルヌイユ演じるベン・ウィショーが色々なトコに顔を押し付けてクンクン匂いを嗅ぐシーンは下手なセックスシーンよりエロイし。あと最初は普通より嗅覚が優れている程度だったのに終盤には十数キロ先の人間の匂いすら感じる事が出来るまでになるし。もはや超能力の領域だわ、ソレは(汗)。
クライマックスの処刑場のシーンについては色々と云われていますが、私的にはあの辺になると「もー何でもアリでいいじゃない。最早、超能力みたいなモノだし」って感じでひたすら楽しんでおりました。つかやっぱ750人の人間が○○○するシーンはなんか一つの生き物みたいにみえてエロさなんか微塵も感じませんでしたが(苦笑)。

個人的には自分の観たかったモノが観れたので充分に満足な出来の映画で御座いました。ただ、女性と一緒に観に行くデートムービーではありませんな、間違っても。


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