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「シャッター アイランド」。

2010年04月12日 23:52

【公式サイト】http://www.s-island.jp/

映画自体は個人的に面白かったンだけど、事前に配給側の期待感を煽りまくったCMや予告篇の所為で作品の評価が一気に下がってしまった感が(汗)。
ドコの感想を見ても「期待はずれだった」って意見多し。正直こーゆー映画ってクチコミとかでジワジワ拡がっていく面白さだと思うンですがネェ。
まず公式サイトや本編上映前にすら色々と目の錯覚についての説明映像が出てくるンですが、ハッキリ言ってコレが失敗しているっつーか。この映画では『目の錯覚』と云うか『脳の勝手な思い込み』に重点を置いていますので。宣伝担当者は本当に映画本編を観て、宣伝を考えたのかと小一時間(以下略)。ただ、その『目の錯覚』の提示ですら観客へのミスリードへ誘うトリックだとしたら、やっぱり宣伝担当を正座させて更に小一時間(更に以下略)。
つか、監督が「タクシードライバー」や「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシですよ。この監督は平均的に面白い暴力系社会派作品を撮る人ですが、どう考えても、ラストで吃驚仰天ドンデン返しなミステリー作品向けな監督とは思えないし。
今から観に行こうと考えている方はその辺を考慮して観に行って貰いたく。

で。映画本編についての感想ですが。
深読みすればするほど色々な解釈が出来て深みにハマっていくようなミステリー映画ですなコレは。他のミステリー映画みたく観終わった後に万事解決スッキリした爽快感はありません。実際観終わって二日経っている私も未だに頭の中がモヤモヤしまくり(苦笑)。
物語の『トリック』自体については冒頭から注意深く画面を観ていれば直ぐに解ってしまうぐらいにオーソドックスなモノなのですが、その裏の裏を妄想させるような演技や台詞もあったりして(特にラストのテディとチャックのやり取りとか)「実は自分が今見せられている『真相』も嘘なのでは?」とグラグラと不安感を煽られたりして。この辺はカメラワークの上手さも一役買っていますよね。雷などによる明暗の濃い画作りや登場人物達の表情のアップを効果的に使っていると云いますか。ディカプリオの次第に狂気に引き込まれていく演技も良いスパイス。「ブラッド・ダイヤモンド」の時も思いましたが、ホンマに良い俳優になったよなぁ、ディカプリオ。唯一の問題は童顔ってトコぐらいで(笑)。もっと歳喰って顔に皺とか出来たらもっと良い俳優になりそう。
ディカプリオだけでなく、その周囲を固める俳優陣も実にシブい。個人的にはかつてガンジーを演じたジョン・コーリー医師役のベン・キングズレーが良かったですな。終盤のテディを説得するシーンに滲み出る優しさとか。他の俳優についても色々と語りたいのだけどネタバレに抵触しそうなので割愛。

ラストについては実に切なく、そして未だ全ての謎が解けていないような不安&恐怖を残す独特の余韻。この辺は過去のスコセッシ作品にも通じるモノがありますよね。ハードでバイオレンスなんだけどその奥にある脆い繊細さっつーか。
正直、配給側の過剰な宣伝さえなければ高評価な作品になったンですケドねぇ。惜しい。実に惜しい。


●総合評価 65点
この映画を観る時には1950年代のアメリカの世相を少し調べてみると、面白く観れるかも知れません。「赤狩り」「第二次世界大戦の傷跡」「ロボトミー手術」そんなトコ辺りを。

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