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「Dr.パルナサスの鏡」。

2010年02月04日 23:41

【公式サイト】http://www.parnassus.jp/

その世界観や映像表現は高く評価されているのに、今ひとつ興行的な運に恵まれないテリー・ギリアム監督の最新作ですが、これが個人的にヒットな出来でした。他の人はどうか知らないケド(苦笑)。

まぁ、一般ピーポーな観客の視点なら、故人となったヒース・レジャーを筆頭にジョニー・デップやジュード・ロウやコリン・ファレルのイケメン俳優が総出演する『少し不思議な映像映画』って感想で落ち着くンでしょうけど、テリー・ギリアム作品の(良い意味での)悪趣味さとか、モンティパイソン時代とかを知っていると面白さが一気に跳ね上がる実に玄人向けっぽい映画。
特にソレがよく解るのが中盤での鏡の世界で突然現れるミニスカ警官達(但し中身はメタボオッサン)が歌う『警官になろう!』と、シュールな特撮で見せる『ロシア母ちゃん』の部分だったり。前者は完全にランバージャックソング(オカマの木こりの歌)のオマージュですし、後者はモンティパイソン時代のギリアメーションっぽく。
他に聖書ネタとかも隠し味みたいになっていて、それらの知識を頭に入れて観てみると色々と皮肉ったネタがあるのが解って思わずニヤリと出来たり。パルナサス博士=キリストとするならば、娘のヴァレンティナと助手のアントンの二人はアダムとイブ、そしてヒース達が演じるトニーはユダと云った感じでしょうか。
そんなシニカルな独特の映像世界でドタバタして、何時の間にやら物語が迷走しての敵味方が引っ繰り返ったりして、ラストは唖然としながらもギリアム作品にしては心地よい終わり方には驚いたり。
大体ハッピーエンドなギリアム作品はあまり面白くないってジンクスが(自分内的には)あるのに(笑)。

あと主要な登場人物からチョイ役まで善人が全然いないのも実にギリアム映画らしいですな。自分の利益の為だけに利用しようとする傲慢さが薄ら見えてくる。でもとても人間臭いので嫌いになれないっつーか。そんな中で多分一番の善人は悪魔のMr.ニックではないかと。
個人的には悪態を吐きながらパルナサス博士を手助けするパーシーはこの映画の良心とも思えたり。ラストの笑顔は可愛らしいとさえ思えましたよ。40歳の小人のオッサンだけど。


●総合評価 65点
正直1回観ただけでは色々と意味不明な部分も多く、観ている側が混乱するかもしれない作品なので一般向けとは云えませんな(汗)。でも、自分なりの楽しみ方(私はモンティパイソンとギリアム作品ネタ関連)を見つけると2回目を観に行きたくなる不思議な作品です。

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