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「世界最速のインディアン」。

2007年02月04日 16:31

【公式サイト】http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/

とても心地良くなるロード・ムービーでした。

家族もなく粗末な家に住み僅かな年金で過ごす日々を送る年老いたライダー、バート・マンロー。彼の生き甲斐は40年以上愛用、改良を重ねた愛車「1920年型インディアン・スカウト」でひたすら速く走る事。彼はある日体調を崩し、自分の余命が残り少ない事を実感して、長年の夢であったアメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦することを決心する。

――こんなあらすじだけ読むと世間に取り残された孤独な老人の悲惨さと世界記録に挑戦すると云う輝かしさを対比として描きそうですが(実際ソレでやれば安易な『泣き』映画は作れそうだけど・苦笑)、この映画はそんな悲惨さはひたすら意図的に見せていないンですよね。
アンソニー・ホプキンス演じるマンローは自分の今迄バイクとスピードに捧げてきた人生に懐かしむ事はあっても決して後悔はしていない。寧ろその結果で得られた人生を実に楽しんでいる。その楽しそうで真っ直ぐに見詰める人柄に人々はついつい手を差し伸べてしまう。バイクの爆音で毎朝起こされる近所のトムの父親は文句を言いながら、旅に出るマンローにコレクトコールで良いから連絡を寄越せと云う。旅の途中で出会ったホテルの受付嬢は偏見無く接し続けたマンローへキスをする。ベトナムからの休暇兵はマンローと一緒に旅をしてお互いの事を話し、目的地に着いた彼の笑顔を見たいと言う。会場で出会うレーサーのジムも知らず知らずにマンローの人柄に触れ、彼の出場の為に尽力を尽くす。誰も彼もが彼の笑顔が見たいと思うからではないかと思う。
若い綺麗な女性の笑顔も素敵だが、マンローの皺だらけの顔から浮かぶ人生の楽しさが沁み出してくる笑顔はそう何度もお目にかかれない。だからその笑顔を見たくて手を差し伸べる。そんな風に感じました。

いや、しかしホンマに善人しか出て来ない映画です。
コレを見て「人生なんてそんなにご都合主義じゃないよ、ケッ」と思う人は多分最後まで楽しめません(笑)。まぁ、良いじゃないですかファンタジーだと思えば。ついでに云えばこの旅に出会った人々は本人の評伝によると9年連続出場した時に出逢った人々がモデルになっているらしいので、9年分をたった1回の旅に凝縮したらそりゃウソっぽく見えるってモノで。
私は前に観た「墨攻」が剰りに殺伐していたので、この映画で見事に自浄されて個人的にはとても爽やかな感動に包まれましたけどね。

自分には他人には譲れない『大好きなモノ』があって、それを目指して生きている人達にはとても気持ちの良い映画だと思います。

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