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「パブリック・エネミーズ」。

2009年12月22日 02:00

【公式サイト】http://www.public-enemy1.com/

地味。
ジョニー・デップやクリスチャン・ベイルとか画面映えする俳優を使っているのに、敢えてひたすら地味で淡々と貫き通す映画。マァ、それがマイケル・マン映画らしいと云えばらしいのですが(苦笑)。

世界恐慌時代のアメリカに実在した伝説のアウトローであるジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)は当時の世相を反映したかのような古臭く義理堅い男。仲間は見捨てず、他人を傷付けないで自分の仕事(銀行強盗)をスマートにこなす。対するFBI捜査官メルヴィン・パーヴィス(クリスチャン・ベイル)もデリンジャーに似て、同僚の死に怯え、仕事一辺倒で世間を上手く渡っていけない不器用な古いタイプの男。そんな二人は出会うべくして出会い、対峙する。しかし世界恐慌によって世情は大きく目まぐるしく変わり、古き時代は去り、デリンジャーもパーヴィスも世の流れに足掻き取り残され最後の対決へ向かう――そんな筋書きを余計な脚色をしないでリアルに伝説のアウトローとFBI捜査官を描いていて、ソレが実に格好良い。
デリンジャーは別に汚い金を稼ぎまくる資本家達への義憤や反骨精神などでなく、会社員が仕事をして報酬を得るのと同じ感覚で自分の『仕事』として銀行強盗をする。パーヴィス捜査官は市民を守ると云う崇高な義務があるが、いつしかその義務も希薄になり犯罪者を追い詰め撃ち殺す『仕事』に没頭する。色々と『無駄』な義務や信念を極限まで削ぎ落とされた男二人の姿は相も変わらずのマイケル・マン監督の美学に溢れております。
そんな二人の周りを固める男達の演技も良し。個人的にはひたすらムカつく狂いっぷりを魅せるベビーフェイス・ネルソンとか老齢ながら的確な捜査眼を披露するウィンステッド捜査官とか。
この雰囲気が受け入れられるかどうかでマイケル・マン作品が楽しめるかどうかの境界線でもあるンですがネェ。私は何とか楽しめて……いるハズ。2時間の上映時間も苦にならなかったし(苦笑)。

ただ、今作で少し残念なのが、この二人の男の物語だけに集中すれば良かったのに、デリンジャーと恋人であるビリー(マリオン・コティヤール)の逃亡劇ロマンスっぽいモノを入れてしまったコト。いや、ソレ自体は悪いコトではないのですが、マイケル・マンにラブロマンスを撮らせちゃイカンだろ、と。何というかスゲエ浮いてるンですケド(笑)。
しかしながら、ラストでのデリンジャーのビリーへの『伝言』にはグッときたり。陳腐と言われるかもしれませんが、私はこーゆーのは好きだわ。

他に好きなシーンは終盤の警察署シーンですかね。あのシーンは下手な銃撃戦よりドキドキしたわー。しかし捜査陣も間抜けすぎて一歩間違えればギャグの領域だぞアレは(汗)。あとは好きなシーンではありませんが、映画館の左右確認シーンも結構笑えたり。


●総合評価 60点
個人的にはジョニー・デップよりクリスチャン・ベイルの演技が良かったなと思うのですが。アップになった時の捨てられた子犬のようなウルウル瞳を見てしまうと。(ぉ

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